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卓球のチキータって何?卓球知らない人にも分かりやすく紹介しよう。

卓球分からない人向け。

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どうも。卓球ジャンキーなさとし』です。

(いや誰だよ?という方は>>こちら

オリンピック、世界卓球をみてると、「チキータ!」って言葉が解説者から聞こえてきますよね。

でも卓球知らない人からすれば、「チキータ?何それおいしいの?」って感じなんじゃないかな?

というわけで。

今回は卓球のチキータって何なのか、ざくっと理解できる記事を書いてみました。

 

目次

卓球のチキータって何?

チキータというのは卓球で使う返球技術のひとつ。

ひとことで言うと、

台の中の短く飛んできたボールを、バックハンドで強く回転をかけて返球する技術」のこと。

うーん、いまいちピンときませんね。

まあ、まずはこの動画をみてくださいな。これがチキータ。

解説は無視していいので、動きだけ確認してみて。

補足:バックハンドとフォアハンド

え?「バックハンドってなんだ?」って?

了解。そこも前置きしておこう。

バックハンド」っていうのは、ラケットハンド(ラケットを持っている方の手)と反対側に来たボールを返球する打法のこと。

右利きの選手でいったら左側だね。

これがバックハンド。

反対に、ラケットハンド側に来たボール(右利きだと右側)を返球する打法が「フォアハンド」です。

これね。

で、チキータはラケットハンドの反対側で打球する技術。なので「バックハンド」にあたるわけですね。

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卓球のチキータって何がすごいの?

チキータの何がすごいかって言うと、「短く飛んできたボールでも強く返球できちゃう」ところ。

通常、ネットの近くに低くかえってきたボールを強く打ったら、オーバーしてしまいます。

なぜか。

ネットより低いボールを、ネットを越えるように打つにはどうしても上方向に打たなければなりませんよね?

にもかかわらず、ボールを強く打ったら、まっすぐ飛んでっちゃいます。コートに落ちない。

図にするとこんな感じ。

低いボールをただ強く打つとボールがまっすぐ飛んでオーバーミスに

そのため、ネット際のボールは、高く浮いたボールでない限り強く打てないとされてました。

でもチキータでは、トップスピン(前進回転)をかけることで空気抵抗を生み、ボールが弧線を描きます

ボールを強く飛ばしても、最後にググッと落ちる

チキータでボールに回転をかければ強く打ってもコートに入る!

このため、低いボールを強く打っても返球できてしまうんです。

おまけに強烈な回転がかかる。卓球の場合、回転が強くかかっているボールは返球がむずかしいんですよ。相手はすごくツライ。

結果、相手のサーブを一撃で得点したり、完全に自分の有利な状態からラリーをはじめることができます

ずっと俺のターン!

補足:チキータは大きくわけて2種類ある

正確にはチキータには大きく2種類の回転があります。[aside type=”boader”]

  • トップスピン(上回転)・・・・・・威力重視
  • サイドスピン(横回転)・・・・・・相手の返球しづらさ重視

[/aside]

トップスピンをかけるチキータは、競技者間では「台上バックドライブ」と呼ばれています。

実況で「強烈なチキータ!」のように言っていたら、たいていトップスピンのほう。つまり台上バックドライブを指してる場合が多いです。

でも、なんとなく響きが良いからでしょう、テレビ解説では「チキータ」で統一してるわけですね。

この記事は卓球を知らない人向けなので、テレビ解説で出てくるトップスピンのチキータ(台上バックドライブ)のほうをおもに解説しています。

 

チキータが生まれたことでレシーブ側がどんどん攻められるようになった!

上で言ったように、チキータが開発されるまで、台上のボールを強打することはほとんどできませんでした。

なので、レシーブはいかに「サービス側にチャンスを与えないようにするか」が大切でした。

レシーブ側は守備が基本だったんですね。

ところが、チキータが開発されたことで状況は一変。

レシーブ側が積極的に攻撃できるようになったんです。

チキータが開発される前だったら、

[voice icon=”https://satoshino.com/wp-content/uploads/2016/11/takkyu_tabletennis_man.png” name=”サーバー” type=”l big”]よっしゃ!自分にサーブ権あるから連続得点してやるぜ。ぐへへへ[/voice]

[voice icon=”https://satoshino.com/wp-content/uploads/2017/05/cooking_shippai_man.png” name=”レシーバー” type=”r big”]相手のサーブか、ここは何とか守らないとな[/voice]

という感じだったのが

[voice icon=”https://satoshino.com/wp-content/uploads/2017/05/cooking_shippai_man.png” name=”サーバー” type=”l big”]う、サーブ権はこっちにあるけど、うかつに出すとチキータされるぞ…[/voice]

[voice icon=”https://satoshino.com/wp-content/uploads/2016/11/takkyu_tabletennis_man.png” name=”レシーバー” type=”r big”]ほらほら~、ちょっとでも打てそうなボールはチキータで得点しちゃうぞ~[/voice]

とだいぶ強気に出られるようになったわけですね。

最近では「『あえて』チキータを打たせてカウンター攻撃を狙う」という技術が出てきてるものの、レシーブ側が攻めやすくなったことに変わりはないかな。

 

卓球のチキータって難しいの?

チキータという技術が開発されて10年以上が経ち、今となっては標準的な技術になってきました。

小学生でも使ってます。というかベテランより小学生のほうがうまいんじゃね?って状況(笑)

もちろん、技の完成度には選手によります。「できる」と「うまい」は別問題。そりゃそうだ。

 

卓球のチキータの歴史

チキータを編み出した男

卓球のチキータという技術は、1990年代にチェコのピーターコルベル選手が発明した技術。

コルベル選手の開発したチキータは、サイドスピンをかけたもの。

バナナのようにすっげえ曲がる!ってことで、チキータバナナの「チキータ」を技術の名前にしたとのこと。

彼の開発したチキータはこれ。

動画の1:35くらいからがチキータです。

丹羽選手のチキータとは見た目がちがいますね。

かなり手首に頼った、個性的な姿勢です。

なので、当時は

「これ、彼しか使いこなせなくね?」

とか

「こんなの邪道だ!子どもはマネしちゃいかん!」みたいな雰囲気がありました。

中国が改良した

ただ、ここでチキータの可能性に目を付けたのが中国。

さっそく多くの選手が使いこなせる技術として改良しました。

ここでサイドスピンをかけるチキータに加えて、トップスピンをかけるチキータ(台上バックドライブ)が開発されたんですね。

この改良されたチキータ(台上バックドライブ)を使いこなしたのが張継科選手。

レシーブでこれでもかというほど多用し、世界選手権・ワールドカップ・オリンピックとタイトルを総なめ。世界に衝撃を与えました。

コルベル選手のチキータと比べると、かなり自然な体勢で打っています。

まとめ

ざっくりチキータの情報をまとめると、

  • 低くて短くきたボールに鋭くトップスピン(サイドスピン)をかけて返球する技術
  • テレビ中継で「強烈なチキータ!」はたいていトップスピンをかけたチキータ(台上バックドライブ)を指す
  • 本来は守備に回るはずのレシーブから攻撃できる
  • ヨーロッパで生まれた技術を中国が改良した
  • 今では世界標準の技術。小学生も使う

こんなかんじ!

 

おまけ:逆チキータもあるよ

逆チキータは、チキータでかけるサイドスピンとは逆回転の回転をかけて返球する打法

チキータとは逆方向に曲がるので、意表を突くことができます。

日本の女子選手がたまに使ってますね。

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