意見が言えない人は「跳びはねる思考」から学んだ方がいいよ

ぼくは、こんなにキレイな文章に出会ったことがない。

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自閉症理解に必読の良書は、意見が言えない人へのヒントがあった。

これ、ハンパない良書ですよ。ほんとに!

 

自閉症の理解のために必読の本です。

 

タイトルにある通り、作者の東田直樹さんは重度の自閉症を抱えています。

「飛びはねる」というのは、

東田さんのこだわり行動(自閉症の方はパターン化した動作をする傾向がある)と、

「思考はいつでも跳びはねるように自由だ」という思いからきているそう。

 

作中にあるインタビューページでは、

質問に答えるときは語尾に「おわり。」と必ず付ける東田さん独自の会話法や、

インタビューの間に家事をはじめる様子などがリアルに描写されています。

 

自閉症の人がどんなことを考えているのか。

「声にならない言葉」がとてもよく分かります。

 

文章力が天才的。現代の芥川ってレベル。

で。自閉症というテーマ抜きに、作者の東田直樹さんの文章力にも注目してほしいんですよ。

ムダのない、的確な表現。まるで、芥川龍之介のよう。

芥川は現代人には読みづらいという難点がありますが、

東田さんの文章は、現代人の言語感覚にマッチしています。

さらに。一文一文が、透き通っている印象を受けるんですよ。

なんていうか、こじゃれてないんですよね。

 

なぜ東田さんは、こんなにもムダのない文章を書けるのでしょうか。

彼は、誰かの会話に対して、自分の意見を常に考えているのだそうです。

つまり、声に出さないだけで、言葉は人一倍豊富に持っているということなんだと思います。

 

膨大な思考によって言葉は明確になっていく。

 

なまじ声をもっていると、テンプレートな言葉を無思考に出してしまうことが多々あります。

ヤベえとかうぜえとか、口は動いているけど、頭は止まってるって人、かなりいるもんね。

 

彼はそれができないがゆえに、明確な答えを蓄積しているんだと思う。

膨大なまでに思考の言語化が行われた結果なんだと思います。

 

意見が言えない人は、

ぼくらは声に出すことをしているけど、

きちんとした「言葉」を持っているとは限らないのです。

意見が持てないと嘆いている人は、膨大なまでの思考が足りないんです。

さらにいえば、いきなり明確な答えが出ることなんてほとんど不可能です。

意見たくさん考えて、たくさんアウトプットしていくうちに、だんだん整っていくものなんですよ。

 

 

いやあ、見れば見るほど端的でキレイに表現されていて脱帽します。

声にすることが言語力ではないと、本当に学ばされる一冊ですね。

 

大事なことだからもう一度言っておきます。

これ、ハンパない良書ですよ。ほんとに!

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